FC2ブログ

晴読雨読、時々映画。シェルティ・ラズムと暮らす日々

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑

       (おかあさん、おやつに宇治金時アイスを食べましたね。
          ぼくの鼻にうそはつけません…)

「香水~ある人殺しの物語~」パトリック・ジュースキント著 
を読んだ。

映画「パフューム~ある人殺しの物語~」の原作だ。
映画は観ていない。

久々に『物語』を読んだという気がした。

あらすじは…
「18世紀のフランス、悪臭立ち込める魚市場で
産み落とされた一人の子供、グルヌイユ。
親の愛も知らず生まれた彼に与えられたたぐいまれな才能、
それは、どんなにおいもかぎ分けられるという驚異的な臭覚。
たとえば、木ならその種類、古木や新しい木、枯れ木か苔むしているのか、
そして、人の数だけある人のにおい、壁の向こうに何人いるのか、
男か女か、年寄りか若いのか、
暗闇の中でもにおいを明かりとして進むことができる、
においだけで全てを察することができる才能を持っていた。
彼は香水の調合師となるが、自分には、誰にでもある
香りがないことに気づき、打ちのめされる。
そして、彼が求めた『究極の香』とは…」

まず、物語の発想がとても奇抜でおもしろい。
どんなスーパーマンの話でもそのスーパーぶりを読むのは
楽しいが、これは今まで読んだこともない、「鼻・香」の
スーパーマンの話。
奇想天外な話がおもしろくて物語に引き込まれる。
あらゆる香が登場するが、甘い香もすえた臭いも
読んでいると実際にその香がしてくるような気がする。
話全体に流れるおどろおどろしい雰囲気が主人公の苦悩を表して
物語の色さえ見える気がする。

映画の予告編で感じた物語とはずいぶん違っていた。
映画の予告編では、
「香のために乙女の命を奪う殺人鬼」の話というイメージだけだったが、
その殺人鬼の部分は、本にすると全体の最後の4分の1くらい。
そこに至るまでの主人公の物語が興味深い。
映画も観たくなったが、これは本として読んで
自分で香や風景や人物の容姿を感じて読む『物語』だと思った。

映画が公開されたころ、
ほぼ日の糸井さんのコメントに「小説『香水』はすごくおもしろい」と
書いてあったのを読んで、すぐに、図書館に予約を入れた。
そしてやっと手にした。
何ヶ月待ったんだろう。
横浜の図書館はそれくらい待たないといけない。なんとかして…。
スポンサーサイト
2007.07.09 / Top↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。