晴読雨読、時々映画。シェルティ・ラズムと暮らす日々

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「ミーナの行進・小川洋子 著」を読んだ。
小川さんは、「妊娠カレンダー」「密やかな結晶」
「寡黙な死骸 みだらな弔い」などなど、
シュールだなと感じる小説が多いが
この「ミーナの行進」は、「博士の愛した数式」と同じく
暖かい小説だ。
「博士の愛した数式」から読みはじめた小川さんファンには
とってもうれしい1冊だと思う。
作家で「○○ワールド」を呼ばれる作風を持っている人は多いけど
(春樹ワールドや伊坂ワールドなど)、
私は、小川さんも「小川ワールド」があると思う。
文章を読みはじめると、薄いサテンのカーテンで包まれた
美しい世界に入ってしまうような気がする。
それが、小川ワールドだ。

小川さんの文章はとてもやさしい。
この「ミーナの行進」では、そのやさしい語り口で、
少女の思い出が語られている。
超お金持ちのうちに居候することになった
普通の女の子。お金持ちの家には、ものすごくきれいな女の子。
普通だったら、そこで、普通の女の子はいじめられたりするのかなと
思ってしまうのだけど、
そんな陳腐な事件は起こらない。
普通の女の子にとって、宝物のような
それでいて普通の毎日の思い出が書かれている。
どうして、小川さんは、
こんなに上手に美しい文章が書けるんだろう。
小川さんが書くと、物の名前の羅列でさえ
美しく感じてしまう。
何が違うんだろうと考えながら文章を読んでも
その秘密が私にはわからない。
小川さんが書くと
阪神ファンの行動さえ美しい。(「犬のしっぽをなでながら」より)
小川さんが書くと
犬の世話さえ美しい。(ペットグッズ(無料)カタログ「ペピィ」に連載中より)

最近、小川さんの「薬指の標本」がフランス映画になった。
フランスの監督によるフランス人主演の映画。
フランス映画!!「薬指の標本」に、なんてぴったり!!
そこに、小川さんの文章の美しさの秘密を解く
ヒントがありそうな気がする。
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2006.10.13 / Top↑
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