晴読雨読、時々映画。シェルティ・ラズムと暮らす日々

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑

        (お母さんに毒、盛られたぁ~)

「名もなき毒」宮部みゆき 著 を読んだ。

あらすじは…
「財閥企業の会長の娘婿、その会社で社内報を編集する杉村三郎が、
遭遇するこの世の中の様々な種類の毒。
杉村の職場に高い競争率を得て入社してきたの新人、
原田いずみが持つのは、猛毒。
杉村は、この原田いずみに振り回され、
家族まで危険な目に会う。
原田いずみのことで、
私立探偵・北見を訪れた杉村がそこで出会ったのは、
世間を騒がしている青酸カリを使った連続毒殺事件で
祖父を亡くしたという女子高生だった。
杉村は、その女子高生と一緒に犯人を追う。」

この小説、出版社が変わったから、
何も書いていないけど、以前出版された「誰か」の続編なのだ。
「誰か」の時も思ったんだけど、
私はどうもこの主人公に感情移入できない。
これは、わざと宮部みゆきさんがそうやって書いているんだろうけど、
この杉村三郎は、「毒」のかけらもない人物だ。
妻もまた人間の毒なんて味わったことのないような穏やかな性格で、
愛娘と3人で裕福に暮らしている。
こういう人を見ると人は、毒をふきかけたくなるのかも知れない。
他の登場人物に
「邪気がないというのが、一番始末が悪い」と言わせている。

この主人公のおかげで、
この世の様々な毒が出てくるのに、
小説全体からは、まったく毒を感じない。

私の好みの問題だけど、
この題材で、宮部さんの作品なら
「火車」「模倣犯」「理由」のような
毒のきいた社会派ミステリーにしてほしかった。

関連記事
2006.11.25 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://razumu2004.blog51.fc2.com/tb.php/1733-1ddaa609
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。