晴読雨読、時々映画。シェルティ・ラズムと暮らす日々

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       (失われたフード) 
          「食べ終わっただけだよ~」

「失われた町」三崎亜記 著 を読んだ。

本の紹介では…
『30年に一度起こる町の「消滅」。
忽然と「失われる」住民たち。
喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、
そして願いとは。時を超えた人と人のつながりを描く長編小説』
という内容だ。

内容を見てわかるように、
とんでもない設定だ。
読みながら、
小川洋子の「密やかな結晶」と
ちょっと違うけど伊坂幸太郎の「オーデュポンの祈り」を
思い出していた。
その二つに比べると、
この話もものすごくありえない設定なのに、
なぜか現実感があるような気がする。

小川さんや伊坂さんの小説は、
同じありえない設定でも
小川ワールド、伊坂ワールドというドームの中のありえない設定、
その中にいるときは
その世界に入ってひたっていられる、
でもそのドームから出るとすぐ自分の現実にもどれるというような
気がするのに対して、
三崎さんの小説は、
「となり町戦争」もそうだったけど、
現実の世界の中に立てられたセット、
という感じがする。
だから、読んだ後、なかなか本当の現実の世界に戻ってこられない。

私は、小川ワールド、伊坂ワールド、
そしてかえるくんやひつじ男がでてくる春樹ワールドが
大好きなんだけど、
普通に道を歩いていて
いつもの角をまがると出現してきそうな
三崎ワールドもなかなかいいのでは…と思い始めている。



装丁が素敵で、
カバーをとると町が消滅するという工夫がしてあるのだけど、
図書館の本は、カバーがばっちりとめてあって
はずすことが出来ない。
消滅した町は見られなかった。残念。
本屋さんでこっそり見てこようっと。



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2007.02.08 / Top↑
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