晴読雨読、時々映画。シェルティ・ラズムと暮らす日々

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「映画篇」金城一紀 著 を読んだ。

「対話篇」がよかったので、引き続き「映画篇」も読んだ。
これもよかった。

映画にまつわる5つの短編。
「太陽がいっぱい」「ドラゴン怒りの鉄拳」
「恋のためらい/フランキーとジョニーもしくはトゥルーロマンス」
「ベイルライダー」「愛の泉」

短編の趣向はそれぞれだ。
ラブストーリーあり、少年の目で見た話あり、
家族愛の話あり。

その中でも群を抜いてよかったのが、
最初の「太陽がいっぱい」
本人がモデルではないかと思う、在日の子の話。
「Go」の元になる話ではないだろうか。
涙を誘う台詞も臭くならないように
「今から臭いことを書きますよ」みたいな前ふりがあって、
それが作者の照れ隠しなのか、技なのか、うまい。

一見、まったく関係のない5つの短編だが、
読んでいくと、実は、「同じ町」で起こっている出来事、
それぞれに「ローマの休日」の映画会の開催が
少しずつからんでいることに気づく。

そして、最後の作品「愛の泉」は、
その映画会を開催するための裏話だ。
この短編の組み方もにくいなあ。

金城さんって直球勝負の作家だと思っていたのに、
ものすごい変化球も身につけていたのね…と思った。
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2007.08.01 / Top↑
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